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第191回「小さい頃から捨てられない大事なもの」

カテゴリー: へそで茶

小3のころ三つ上の兄にもらった修学旅行のおみやげの 木刀だなぁ

男の子は特にそうだが俺は小さいころから
刀や○○ソードや如意棒などの類が大好きだった

手に取るだけで強くなれた気がして。

まぁ今で言う「コスプレ」なんだろうが。



ちょうどその頃、剣道を習いたくて母親にお願いしていた

しかし

「剣道は朝早いから送り迎えがめんどくさい」

という まるで神田うののような理由で却下された。

だからこそ その木刀をもらったときは嬉しかった。







我が家には実は その木刀よりも以前から
もう一振りの木刀があった







刀は一本ではなく一振り一差しと数えるのだ!preview.jpg









それは大人サイズで太さも子供のウデぐらいあって
樫の木でできていたらしく、硬さも普通じゃなかった
大人の男でもなかなか扱うことは難しかった

とても小3の俺が振れるシロモノじゃなかった




兄がくれた木刀はちゃんと子供用の長さで、
刀のようにちゃんと反っていて、
切っ先も とがっていた






刀の先っちょは「刃先」ではなく「切っ先」と呼ぶのだ!preview.jpg







嬉しくて野原に行って友達と合戦ごっこをした。

当然一番かっこいい刀を持っている俺が最後に必ず勝つストーリーだ。
みんなも俺が というより 
俺の刀が勝つところを見たがった。



そんなある日、父が

「お前らちょっと来い」
と 兄弟3人を集めた


一番下の俺が中学に上がるぐらいまで
父は週に2回は息子3人を集めて「話」をした。
学校の行事の中でも特にいやな「校長先生の話」的なものだった。

平均時間は2時間半
長くて3時間
短くて2時間


その間 3人は当然のように正座
「足くずしていいぞ」があるまでは。
でもたまに忘れて最後まで正座のときもある


終わって立ち上がるときに足がしびれていることが
バレようものなら

「なにをしびれてんだ!」


着席

「あんたイヤな女ねぇ」(細木)

と同じくらいの理不尽





父は今で言えばかなり古いタイプの人で
黒澤映画に出てくるようないわゆる「親父」タイプだった。


しかも九州男児

しかも元教師

しかも不良校の

しかも金八タイプでなくヤンクミの藤原組長版だったらしい

やめた理由が校長とのケンカ




そんな父親が珍しく3人を共同こども部屋に呼んだ

? ? ?

3人がそう思ってみていると
父親の手には でかい樫の木の木刀と 俺の木刀がある



「いいか 世の中には本当の本物と偽物とがある

 本物ってのはどんな状況だろうと本物だが

 偽物ってのは本物のフリしかできないから

 状況が変わるとすぐにボロが出る!」



 俺の木刀の切っ先を畳に置き、右手でツカを持ち、間に左足を乗せて

「ふん!」
 


    グンニャッ



「こんなふうに」


脳が 右と左に割れるような衝撃



その場で「バラ色の珍生」よろしく大泣きしたかった



8歳児の宝物を目の前で粉砕する大人を見たことがあるか?


それでも泣けない身に染み付いた親父の教育のたまもの



体とは別に遠のく意識



遠くから最後に聞こえたのは

「お前らは偽者でなく本物になれ」





そのときの悲しみを伝えられたのは15年ほど経ってからだった


今も下駄箱の奥にしまってあるのだ!preview.jpg

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